よくあるご質問
毛ガニの旬はいつ?
北海道では毛ガニは一年を通してどこか水揚げされています。水揚げされる時期によって、それぞれおいしいですよ。
春先の「若ガニ」は身入りは弱いですが甘味は最高です。夏から秋にかけては身入りが良くカニミソも楽しめます。値段も平均的です。初冬から年末にかけては、寒さから身を守るため毛ガニも脂乗りが良くなります。ただし水揚げ量が少なくなり出荷量が増えるので、価格が高くなる傾向にあります。
というような感じで、それぞれの時期で良し悪しがあります。お客様が食べたいと思ったときが旬だと思いますよ。
月夜の蟹は身入りが悪い?
巷では良く聞く言葉ですね。かに親父もカニ屋を始めるまでは、そんな言葉を信じていたねぇ。しかし良く考えると年間12回も満月があるんだ。その度に身が痩せているとしたら、カニも忙しい話だよね。お客様から良く聞かれるのでカニ親父は調べてみた。すると満月のときは太陽と月が一直線になるため相互の引力で、海が大潮となり海が荒れが多く、また大きいということだ。
そこで漁師さんたちはそんな危険なときには、海に出るなよという意味で「月夜のカニは身入りが悪くて獲っても売り物にならないよ」と言い合い、お互いの漁を自粛する言葉として用いられたものなのだ。
もっともこの論理は、新月のときにも当てはまり漁を自粛していたらしい。
かにの身入りが良くないことがあるがなぜ?
かにの身入りが弱いのは、満月・新月の問題ではなく、脱皮してどのくらいの期間が経っているかがポイント。4月のオホーツクの海明けから漁が始める「毛ガニ」は身入りが弱くミソも少ない「若ガニ」と呼ばれる物が多く獲れる。それが徐々に身入りが良くなり夏には「堅(かた)がに」と呼ばれる物になるのだ。
かにの「通」と言われている人たちは好んで「若がに」を食べているよ。価格が「堅がに」の半分くらいだし、殻も柔らかく食べやすい。身も甘みがあってなまら旨い。ホント若がにって味が違うんです。
本州の大半の方たちは、身入りが弱いものは粗悪品だという評判なので「北海道物産展」や「朝市」等で店頭に並べることはほとんどない。春先にはホームページを通じてお知らせするので、是非とも試していただきたいです。